2018年1月28日

トロイカ

ロンドリーナが全日本フットサル選手権関東大会で準優勝し、3月に開催される全国大会への切符を獲得しました。

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トップチームの湘南ベルマーレはFリーグ参加チームとして予選免除で出場します。
なので、全国の舞台でトップvsサテライトの兄弟対決が見られるかもしれません。夢のようです。




選手の活躍はもちろんですが、サテライトの伊久間監督もリーグ戦優勝に続き、今シーズンはきっちり結果を残しました。トロイカ体制の役割を果たしています。



トロイカ体制というのは、我々クラブが2014年から始めた指導者体制の事です。
元々は、ロシア民謡の3頭立ての馬車の事で、三位一体とか、三銃士的な意味合いが込められています。

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ベルマーレの奥村監督、横澤コーチ、サテライトの伊久間監督がカテゴリーに関係なく、同じミッションを持って走り続けることを意味します。

(手綱を引いているのは)この3人のまとめ役で阿久津テクニカルダイレクターがいます。

実際にこの4年間でそれぞれのポジションは臨機応変に入れ替わっていますし、阿久津が中学生を、横澤が高校生を、奥村が女子を、伊久間が小学生をと、下部組織も縦横斜めに携わり、同じコンセプトで指導しています。他のクラブでは目にしない斬新な形です。




15年前に選手として日本チャンピォンを勝ち取ったメンバーが、今は指導者でトップを獲ろうとしています。その当時では想像もできなかった事でしょう。

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ロンドリーナの子供達にも、この生き字引をうまく伝えられたらと思います。

トロイカではなく、コンビでもトリオでも神セブンでも何でもいいですが、

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協力して取り組んだり、しのぎを削ったり、

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自分の大切なフットボールがゆえに、引くに引けず喧嘩もあるかもしれないですが、
真剣に時間を過ごす、その横にいるチームメイトと大人になってもまだチームメイトかもしれないです。

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優劣が見えはじめたり、成功体験や、やばいぐらいの失敗体験を積んで、心も体も大きく成長するこの時期に、どんな状況でも同じ目標に向かうことは変わらないと断言できる、そんな絆を築いて欲しいです。

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2018年1月25日

モノサシ

卓球の水谷選手が全日本選手権で14歳の張本選手に敗れ、発したコメントがニュースになっていました。


ネットユーザーからは "水谷選手は潔い!" と称賛の声が多数上がったとのことですが、コメントの最後に「張本が来る前にたくさん優勝していてよかった」と締めくくっているあたり、潔さだけから来るものだったかは定かではありません。

一つ自分なりの解釈をすると、水谷選手は卓球の最高峰レベルの正確なモノサシを持っているんだなと感じました。
評論家の言うところの「技術面では・・・」「経験では・・・」などの分析を駆使してどちらが強いかという見立てを全て吹っ飛ばす答えだったのかもしれないです。そのレベルの人のモノサシが発信されたのですから。


大学を卒業し、サッカー選手としての生き方に区切りをつけ、普通に働いていた時の事ですが、営業接待中の居酒屋でサッカーの日本代表戦のテレビが流れていた事がありました。

たまたま居合わせた居酒屋にいる皆さんもテレビを観ながらお酒を呑むわけですが、日本代表のワンプレー、ワンプレーに歓声と落胆しながらテレビに向かって叱咤激励の言葉を投げかけます。

その頃の自分の中のサッカーは"観るスポーツ"ではなく、"やるスポーツ"だったので、どうにも周りの叱咤激励の言葉が気になってイラついたのを覚えています。

「今のは難しいプレーなんだよ。野次るほどのプレーじゃないよ。」、「シュートがすごかったんじゃないよ。ポジションが良かったんだよ。」もちろん心の中での愚痴ですが。



今では観るスポーツの分野に携わっているので色々な見方がある事自体が正解だと思いますし、むしろ経験者、未経験者関係なく胸を打つプレーの存在にも気づいています。



しかし、育成年代の子供に関わる立場となると、ちょっと話は違ってきます。

夢や目標に掲げたレベルに対しての距離を正確に伝えてあげて、子供自身に認識させてあげる必要があります。なので指導者は正確なモノサシを持っていないといけないので大変な仕事だと思います。

しかも育成年代となると、勝った負けたで判断されてしまうこともあるので、なおややこしいですね。

勝敗で判断されたモノサシで引いた線があるとするならば、その線の太さを見てあげると浮かばれる指導者と子供がいると思います。短くても太い線を描く時期だと思います。


野球界からもDeNAベイスターズの筒香選手が勝利至上主義について語っています。これも筒香選手のモノサシが示したものです。

この手の話は、よくどっちが大事かと言う議論になりますが、白か黒かの話ではなく優先順位の話ですよね。

太くて長い線 > 太くて短い線 > 細くて長い線 > 細くて短い線

この優先順位を前提に勝利至上主義に向き合おう。

2018年1月22日

ファーストキャリア

今シーズンのFリーグで嬉しいニュースがもう一つ加わりました。

フェアプレー賞の受賞です。

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これは子供達の手本となり、憧れの存在でいるべきトップチームの選手にとって、大変栄誉な事だと思います。単純にラフプレーが少なかったり、反則やカードのポイントだけで受賞したのではないと思います。

湘南の選手は審判のことを「何々さん」と名前で呼ぶ習慣があります。他のクラブのほとんどの選手は「レフリー」か「審判」と呼んでいます。

どちらも正解だと思いますが、クラブとしてはどちらが信頼関係やリスペクトを持てるのかを考えて実行しています。



この週末も各カテゴリーで様々な活動が行われました。

サテライトは全日本選手権の関東大会に臨み、準決勝まで勝ち上がりました。

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来週行われる準決勝、決勝の結果次第で全国大会への出場が決まります。トップチームの湘南ベルマーレは予選免除の全国大会からの出場となります。
抽選次第でトップvsサテライトの兄弟対決が実現するかもしれないです。

練習環境や待遇など、あらゆる面で格差をつけられているサテライトチーム。
競争社会なので当たり前ですが、しっかりと下積みの活動をこなしている彼らの活躍を心から願っています。

できる限りのサポートはします。ですが自らの意思で苦難に挑戦し、勝ち取る事が後々の人生に活きて来るものだと思います。もっと上へ、もっと上への精神です。

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明日、元Jリーガーから、スクール事業立ち上げについて相談を受ける事になっています。
12月まではプロ選手で、1月からアマチュア選手にならざるを得ない状況になったとの事です。


以前、選手のセカンドキャリアについてブログで触れました。
ちょうどタイミング良く、海外の取り組みを取り上げる記事を目にしました。

セカンドキャリアの整備が急務だと論じられる事が多くなっています。まさにその通りですし、環境整備に携わりたいとも思っています。

ですが、スクール事業や、スポーツ施設整備のサポートをビジネスとして10年ほど経験していますが、環境だけの問題にするのは全く違っています。

セカンドキャリアに関して学んだり、考えたり、動いたりする選手は、今も昔もいますし、残念ながら、しない選手はチャンスを与えてもしないという現実があります。

サッカーの日本代表クラスの選手にも両方いることを知っていますし、アマチュアのフットサル選手も同じなので、活動の場や、今ある報酬などは関係ない様です。技術向上以外の"育ち"の違いだと思います。


ロンドリーナでは、セカンドキャリアの課題に巻き込まれる前に、ファーストキャリアの作り方に力を注ぎたいです。
戦績と同じ優先度で教育を積み重ねていきます。

2018年1月19日

スピーカー

ただ今、新年度のスクール運営における広報PRのミーティングを行っています。

どうすればクラブの方針が伝わるのかを、あーでもない、こーでもないとディスカッションを重ねています。


3月に100人以上の6年生が卒団し、4月に100人以上が新入団として仲間入りします。

ロンドリーナスクール生は4人に3人が在籍選手の招待によって入団を決めてくれています。
"友達にオススメしたい"と思ってもらえている事が嬉しいです。

なので広報PR的には、もともとロンドリーナはとてつもない数のスピーカーを搭載したクラブという事になります。


「口コミ戦略」と言ってしまえばそういう事になるのですが、これだけクラブの事を伝えてくれる人達がいるのであれば、もっと簡単に、もっと分かりやすく伝えてもらおうという事で、2ヶ月程前からロンドリーナに関わる人と活動を発信し始めました。

このブログもその一つです。

公式サイトの真ん中あたりに「ロンドリーナのヒトとコト」を集約しています。

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私自身もスピーカーとして全力で伝えていきます。

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2018年1月15日

身近な大人

学生時代の仲間から連絡があり、指導者のセカンドキャリアについて相談を受けました。

彼はプロ選手を全うした後、指導者に転身し、現在は全国でも名の通っている高校サッカー部の監督というキャリアを積んでいます。

今回は、自分自身というよりかは、指導現場のパートナーや、教え子の将来について解決したい課題があるとの事です。



親としても同じ様に子供の将来を心配する気持ちは誰でも持っていると思います。人生設計をリアルに考えさせられる進路を決める年代になるにつれて、より強まってきます。

夢を追いかける事と、生活に困らないという事が反比例している様な判断基準を持つ場合もあるかもしれません。

でも一旦立ち止まって考えると、スポーツを将来の職業にするという事の他にも、スポーツを将来の職業に活かすという事に執着しても良いと思います。





前半戦はスポーツビジネスについての議題ですが、締めくくりは未来について言及しています。
ここではスポーツの価値として、働き方改革や地域コミュニティの活性化に触れていますが、私自身は教育が一番親和性が高いと思っています。

競争があったり、集団行動があったり、思い通りにならないという環境は、何かを身につける設定としては最高だと思います。



加えてスポーツ環境に身を置くものとして、地域の大人としての役割も担いたいと思っています。

子供の頃に、親でもない、先生でもない大人によく注意された記憶があります。
「広がって道を歩くな」「電車で騒ぐな」「年下の面倒を見てやれよ」「大きな挨拶元気で良いね」などなど。

時代の流れで、知らない大人との関わりを排除せざるを得ない状況は理解できます。優先すべきリスクヘッジは必要です。


日本を代表する様な技術指導の評価を得る為に日々努力していきますが、子供の人生設計を考えた時に選ばれるクラブになる事も忘れません。

ロンドリーナのコーチ陣は地域の身近な大人としての役割を担う為に日々奮闘しています。

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2018年1月14日

デザイン

Fリーグプレーオフ準決勝が行われ、2-3の敗戦という結果により今季Fリーグの全日程が終了しました。

結果は3位という事で湘南ベルマーレとしてはクラブ史上最高の成績を納めたと同時に、日本一の栄冠を逃しました。



準々決勝、準決勝が2日間に渡って行われた訳ですが、2007年から数百試合を数える観戦経験の中で、初めてサポーター席で声援を送りながら観戦しました。

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圧倒的な大声援を実現したクラブは、間違いなく今シーズンのリーグ戦参加クラブの中で、強いインパクトを残しました。

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試合開始前の選手入場時点で、体験した事の無い情景に涙を流す選手やスタッフがいました。

いつもは選手と同じ様な情景しか見たことがなかったので、よくよく噛み締めながら反対側からのアングルで観ていました。

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心を動かす様な空間はデザインする人が多ければ多いほど、より密度の濃い作品になるんだなと改めて感じることが出来ました。

ロンドリーナの子供達はどんな思いで情景を見つめ、何をデザインしていたのか。

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自分たちのクラブの代表選手達の勇姿を後押ししていたのか、日頃指導をしてもらっているコーチ陣の活躍を願ったのか、それとも将来自分自身がピッチに立つことを想像しながら緊張感を共有していたのか。




選手の移動バスの運転や、ユニフォームの洗濯、ホームタウンから取材に訪れてくれた地域メディア、応援バスで駆けつけた後援会FAOの皆さん、下部組織ロンドリーナ、スポンサー、ファン、サポーター、家族・・・・

大勢のデザイナーのおかげで欲しかった情景を観ることが出来ました。

2018年1月12日

共感共闘

湘南ベルマーレフットサルクラブ後援会組織"FAO"の定例会に参加しました。

【フットサルを通じて元気で明るいまち作り】を目的として集まったメンバーで構成される組織です。


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湘南ベルマーレの応援の他にも地域貢献のとして、選手と一緒に毎年20校以上の小学校へ巡回し、授業を行います。

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また、フットサル競技をより普及させようとホームタウンエリアの幼稚園や小学校へフットサルボールを寄贈しています。

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FAOの一番の魅力は、そのスタンスだと思っています。

どのような事かというと、試合で一緒に勝ち、一緒に負けるということです。
もう少し掘り下げて言うと、当事者意識を持って臨んでいるということです。

当たり前の様な話に聞こえますが、実はこんな存在は珍しいのです。

試合に勝てば「おめでとう!」、負ければ「次は頑張ってね!」という間柄と、

試合に勝てば「俺達やったな!」、負ければ「次は一緒に頑張ろうぜ!」という間柄の違いです。








翌日はPEACE JOINTの今年最初の会議でした。

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PEACE JOINTは"動物殺処分"や"犬猫の里親制度"をより多くの人に広めようと活動する有志です。

昨年、実行委員長から「何か一緒にできないか?」と声をかけられ、
「はて?スポーツと動物愛護ねぇ。何があるかな????」からのお付き合いです。

昨年はベルマーレのプレマッチを一緒に企画し広報活動を行いました。

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楽しくPRしようという事だったので、色々やりました。



本当は本物の犬猫ちゃん達にエスコートキッズをやって欲しかったのですが、体育館の利用規約に引っかかり実現しませんでした。その代わりに地元の子供達が活躍してくれました!

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犬のマスクで実施しました。

会場スタッフも気持ちは犬です。

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スポーツとは強化だけを追い求めるだけでなく、媒介として何かを繋げたり、何かと結びついたりする可能性を秘めています。

そこには協力や後援なんて言葉より、共感や共闘という言葉の方が合っている場合があります。

2018年1月10日

テクノロジー

スポーツクラブ運営とレジャー施設運営を行なっている関係で、AR事業者の方とご縁を頂きました。


テクノロジーの進化はあらゆるシーンで環境を変えていますが、スポーツ業界も例外ではありません。

Fリーグもabema TVによる無料ネット放送を始め、試合観戦のスタイルに選択肢が増えました。

「無料で観れちゃうとお客さん減らないんですか?」

よく聞かれる質問ですが、観光行く時にパンフレットを買って、ネットで風景を確認し、動画まで堪能してからでも、実際に現地に足を運ぶようなもので、来場するきっかけを作ってくれていると理解しています。

トレーニングや指導にもテクノロジーは波及していて、アディダスでは蹴るだけでインパクト分析を測るボールを発売したり、楽天イーグルスではVRでのトレーニングを導入しているそうです。

今回体験したのはAR(拡張現実)です。
VRの仮想現実に対し、ARは、半分は現実なのでスポーツの醍醐味"実体験"を残すことができます。

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ゴーグルを装着して対戦をするのですが、自分の手から「かめはめ波」が出る。様に見えます。

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ゴーグル越しに見ないと異様なスタイルですが、

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これぐらい激しい体験になっています。

これがロンドリーナにどう交わって行くかは、もう少し先の報告になります。

2018年1月 8日

シナリオ

DUARIG  Fリーグ2017/2018リーグ戦33節が終了し、湘南ベルマーレはクラブ史上最高となる3位という成績を収めました。

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10年もの間、1勝の難しさに飲み込まれてきたので、23勝がどれほどの努力が必要か分かる一方で、23勝して、まだなお上位に2チームもいることから、日本一の頂の高さをこれほどまでリアルに感じ取れた事も初めての経験です。

もう一つの事実として、プレーオフ出場権を獲得し、日本一のチャンスが巡ってきているという事です。


10年間の"前フリ"は少し長かったかもしれません。



奥村監督は現役選手として走り回り、近藤選手は若手でした。

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植松晃都はまだ子供でした。

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10年溜まりに溜まった期待が爆発すると信じています。


プレーオフでは下部組織の選手たちを引き連れ、ベルマーレで応援席をジャックしに行きます。
日本のフットサル界の歴史が変わる空間にしたいです。
なのでここはひとつ、応援に来てください!

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どんなシナリオで完結するのか、一緒に目に焼き付けましょう!



2018年1月 6日

表面化されにくい選択肢

FC東京さん主催のフットサル交流戦に参加させて頂きました。

この大会は今年で3回目を数え、Jリーグ下部組織とFリーグ下部組織がフットサルを通じ、技術面、育成面での交流が目的となっています。

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ロンドリーナは優勝を飾りフットサルクラブとしての面目を保った形になりましたが、育成年代では結果よりも内容から得た経験は貴重なものだったと思います。

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話は変わりますが、いよいよ決勝を残すところとなった全国高校サッカー選手権大会がらみのニュースで、出身校別Jリーガー輩出ランキングというヘッドラインがありました。

その中で「高校サッカー部出身者とアカデミー出身者(Jリーグ下部組織)、どちらが大成するか」というワードがありました。



ネットやSNSが普及した今、あらゆる情報をキャッチできる環境が劇的に整い、上述で触れたように「サッカーかフットサルか」、「クラブか部活か」どれが正解なのかという発信があります。

当然、情報をキャッチした側は選択肢に揺さぶられるわけです。



実は、ある一定のレベル(知識や経験)を積んだ指導者や業界スタッフの人達は答えを持っているように思えます。

ざっくりした表現で腑に落ちないかもしれないですが、どれも正解要素を持っていて、肝心なのはその要素をどの年代でどの程度の強度を与えるかという事だと思います。

ドリブルなのか、フィジカルなのか、基礎技術、判断能力、理解度、これにメンタルや人間性などのオフザピッチの要素も加わってきます。

なので要素を習得すべき時期と強度を知らなければ、サッカーかフットサルか、クラブか部活かの選択肢はあまり意味がないのです。

もし選択肢で悩んだ際は、時期と強度に言及した説明をしてくれるクラブやチームをお薦めします。



データでの判断は好きな方なので、ぜひ小学校年代からの進路別Jリーガーランキングを解析してみたいです。
そうすると今まで表面化されにくかった選択肢が明確になると思います。


2018年1月 4日

拡大路線

明けまして おめでとうございます。

2018年も皆様にとって幸せな1年となる事をお祈りすると共に、感動と成長を共有できる事を願っております。

毎年1月3日に開催される初蹴りイベントから活動が始まりました。

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ロンドリーナ設立以来、大切に受け継がれてきたこのイベントは、クラブ各カテゴリー選手/スタッフと、クラブを応援頂く方々との交流を目的とされています。



新年最初のミーティングは、歴史を紐解くところから始まります。

遡る事18年前、選手一人一人が知り合いや仲間に声をかけ、ロンドリーナの活動を知ってもらい、応援や支援につなげる為に生み出されたのが、この初蹴りイベントです。

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なので自分たちが楽しみ、活き活きとした姿を見てもらう事と、ホスト役としてファンやサポーターに楽しんでもらう事と、両方のバランスが必要だという話を子供達にもトップ選手にも共有します。

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フットサルやサッカー界では"ボールが共通言語"という表現を使うことがありますが、まさにその通りで、試合が始まればキャリアや性別、年齢などの垣根はあっという間に無くなり楽しい時間だけが流れます。

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今年目に止まった事の一つがOBの存在でしょうか。

ジュニアユースに関しては、7期生までがOBとなっていて、1期生は大学4年生の年代になります。

彼らがいつでも帰ってこられる場所や存在であり続けたいですし、彼ら自身にもクラブの発展に尽力してほしいとも思います。

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彼らの目に映るロンドリーナはどんなクラブなのでしょうか。







イベント終了後にスタッフで行われたミーティングで1つの議題が上がりました。


年々規模が拡大していく事への対応。
人数やチーム数が増えることによる大会運営はさておき、やはり趣旨の伝達について。



環境が整い、物に溢れる世代に対して「昔はこうだった」「大変な思いをした」という話を淡々としたところで簡単に想いが引き継がれる事は難しいですし、一歩間違えると説教染みた武勇伝に聞こえてしまうかもしれないです。



何もない所に、穴埋めしようと闇雲に取り組めた我々世代は、ある意味楽だったのかもしれないです。
やらなければ無くなってしまうという事だけでモチベーションが維持できたからです。


これからの世代は、上の世代もいれば、下の世代もいて、引き継ぎながら創造していく難しさがあるのかもしれないです。
自分にはない経験を積んでいる彼らの力が必要ですし、教えてもらうことも沢山あります。



彼らとの協調が今後のクラブを形作っていくので、大切に付き合っていきたいと思います。





2018年もP.S.T.C.LONDRINAをよろしくお願いします。
事務局 佐藤伸也

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